コラム,一橋学園ピアノ教室♪小平市のピアノスクール

ピアノ教室コラム豆知識♪

ピアノの上達のための知識、ピアノレッスンについて、その他、「ためになる音楽話し」や「講師のつぶやき」など不定期で更新していきます。

コラム１「大人からピアノを習っても遅い！？」

たまに一般の大人の方で「私も子供の頃ピアノ習っとけば良かったなぁ。だって今から習ってももう遅いでしょ？」と言われる方がいます。

果たして本当に大人からピアノを習ったら遅いのでしょうか？

そんな事はありません。ピアノは小さい頃から習い始めるものなんて決まっていません。

小さい頃から習う良さ、大人から習う良さがあります。

小さい頃から習う良さは、小さい頃は感覚で弾くので体で覚えやすく指が動きやすいです。

そして小さいうちに耳を鍛えれば絶対音感が身につきます。

しかし、小さい頃はどうしても集中が続かなかったり、感覚で弾くためにちゃんと理解して弾いていなかったりします。

その点大人から習う良さは、しっかりとレッスンを集中して受けられ、弾ける弾けないに関わらずちゃんと理解してから弾く事ができます。そして耳も鍛えれば絶対音感は無理でも（基準になる一つの音があれば他の音が分かる）相対音感は身につけられます。

ちなみに小さい頃少し習っていて、もうずっとピアノ弾いてないという大人の方も小さい頃程弾けなかったとしても、小さい頃に習っていた分は決して無駄ではなくちゃんと身になっているので大人になって再びピアノを始める際にピアノを弾く感覚に慣れるのが早いです。

大人からピアノを始める場合は、弾きたい曲と練習曲を並行してやっていく事をお勧めしております。

練習曲を並行してやっていくのは少しでも指の動きを良くしテクニックを身につけ、弾きたい曲をスムーズに弾けるようになるためです。

大人の方には、大人のピアノの楽しみ方を是非見つけて頂きたいと思っております。

コラム2「丸をもらうことだけがすべてではない」

子供の生徒さんや親御さんはどうしても丸をたくさんもらうことや、丸をもらう早さを気にしてしまいがちです。

「〇〇ちゃんは丸をもらったのに私はもらえなかった」とか「ここ最近ずっと丸をもらってない」などなど。

では、ピアノは丸さえをもらえれば弾けたということになるのでしょうか？

まずピアノの先生がどういった時に丸をつけるのかというと

①曲が完成した時。
②曲が完成したとまではいかなくても、前より上達し完成に近づけた時。
③とても弾けているとは言えない状態だが、このままだと進まなくなってしまうため仕方なく。

①と②が理想の丸の付け方だと思います。

一橋学園ピアノ教室では、③の丸の付け方は極力しない様にしています。

なぜなら、③の丸の付け方をしてしまうと、次の曲はもっと難しくなるので余計に弾けなくなり、弾けていないけど次、弾けていないけど次と繰り返していくだけで一向に上達できず、ピアノを習っている意味がなくなってしまうからです。

親御さんの中には「うちの子は楽しければいいので、上手にならなくてもいいからどんどん丸をつけてほしい」という方もいらっしゃいます。

でもピアノの本来の楽しみ方は、ただ丸をもらって進むことではなく、上達して最初は弾けなかった曲が弾けるようになっていくこと、上達したことにより難しい曲に少しずつ挑戦でき、いつか憧れの弾きたかった曲が弾けるようになること、つまり上達すればする程楽しくなっていくものだと思うのです。

ピアノの先生が丸をどんどんあげることは簡単です。

しかし生徒さんの今後を考えた場合、特に子供の場合は将来ピアノの先生にはならなくとも保育士試験でもピアノを弾きますし、それ以外でも今後人前でピアノを弾く機会が絶対ないとは言い切れません。ですからせっかく子供の頃からピアノを習うのであれば、基礎を着実に身につけて上達していった方が生徒さん自身のためになると思うのです。

また「丸をもらうことだけがすべてではない」のには他にも理由があります。

その一つは生徒に対する先生の期待です。

この生徒なら、もうちょっとでこの曲を完成させられるだろうと思ったら②の丸の付け方ではなく、①の丸の付け方できるまで待つ場合があります。

だから「〇〇ちゃんは丸をもらったのに私はもらえなかった」なんてまったく気にする必要ないんです。だってそれは先生があなたの実力を認めての事かもしれないのですから。

また難しい曲になればなるほど「ここ最近ずっと丸をもらってない」状態は当然の事で、それだけ難しい曲が弾けるまでに上達した証しなのです。

ちなみに音大生などは試験のために同じ曲を３ヶ月以上練習したりします。つまりピアノを専門とし、１日何時間も練習する音大生であっても難しい曲であればある程曲を完成に近づけるには時間を要するのです。

ですから丸をもらうことだけが評価のすべてではないということを皆さんに知って頂きたいですね。